2013年4月27日 (土)

シンクロニクル参號 水彩ノスタルジア 作品一覧

Photo

淡い思い出をテーマにした幻想競作掌編集です。
36人の参加者に原稿用紙10枚以内の物語とイラストをかいていただきました。

はやみかつとし  /『墨流し』
武田若千      /『まぼろし廊下』
タカスギシンタロ  /『麦酒幻想』
五十嵐彪太    /『魔女との戦い』
高橋百三      /『お祈りの朝』
伊藤鳥子      /『さらさら』
渋江照彦      /『三条にて』
立花腑楽      /『異形問答』
岩里藁人      /『黄金色(こがねいろ)の飴』
タキガワ       /『秘密』
柴田友美      /『お菓子の箱をぺりぺり開ける』
小島水青      /『おやつのフレネルレンズ』
松本楽志      /『十二章の小さな女の子の話』
松岡永子      /『十三夜』
若本衣織      /『蒼碧の静寂(そうへきのしじま)』
本田モカ       /『最後の晩餐』
加楽幽明           /『ゆめのほとり』
ミズタニカエコ /『遠き眼差し』
根多加良      /『ボールボールボールキャッチボール』
添田健一      /『セカンドデート』
青砥十        /『後輩書記とセンパイ会計、異郷の槍術に挑む』
葛城アトリ      /『後輩書記とセンパイ会計、異郷の槍術に挑む』挿絵
水池亘         /『ねこと犬』
白縫いさや      /『ある魔法使いの話』
はやみかつとし  /『部屋について』
佐多椋         /『汚らしく燃えるもの』
安部孝作       /『背中』
平金魚        /『すばらしい人生』
青山藍明      /『友絶ち』
込宮宴        /『二重存在ねこ』
野棲あづこ      /『午後の街』
秋山真琴       /『試みに殺してみる』
葉原あきよ     /『秘密』
圓眞美        /『兄のこと』
はやみかつとし  /『幸せについて』
関根朝子      /『雲運び』
koro           /『行ってきます』
たなかなつみ    /『ミズサカモンのいる村』

2012年5月 3日 (木)

シンクロニクル弐號の表紙です。

こんな感じになりました。

Photo_2

Photo_3

文フリお友達のサークル

今回、闇擽(あんらく)は

根多加良さんの『くずかご』と青砥十さんの『眠る犬小屋』と

合同ブースでやっております。

根多加良さんの同人誌情報は

くずかごのへんれきhttp://d.hatena.ne.jp/netaka/

twitterhttps://twitter.com/#!/1k600

青砥十さんの同人誌情報は

サイト
http://www.geocities.jp/sleepdog550/

Twitter
@sleepdog

でご確認くださいませ。

また今まで競作集『シンクロニクル』に参加していただいたサークルさんで

今回文学フリマに参加されているサークルさんは

E-39 絶対移動中 小説
イ-23 闇擽+くずかご+眠る犬小屋
イ-31 超短編マッチ箱 小説
イ-33 オレンジ宇宙工場 小説
イ-48 温泉卵と黙黙大根 小説

になります。

どのサークルも個性があって大変魅力的です。

是非お立ち寄りくださいませ。

5/6 第十四回文学フリマ頒布内容

お久しぶりです。

幽明です。

第十四回文学フリマに参加します。

スペースはイ-23です。

新刊は競作掌編集『シンクロニクル 弐號』です。

以下詳細になります。

タイトル『シンクロニクル 弐號 白雪に灯す、夢の断章』
冬をモチーフにしたちいさな物語集
頁数 92
価格 600円

 目次
雪守の火                 五十嵐彪太
マフラー博物館              タカスギシンタロ
冬をひとつ越す話             たなかなつみ
あかいゆき幻譚              本田モカ
透明な森                 葉原あきよ
春とともに                高橋百三 
転生                   ミズタニカエコ
クロノス                 松岡永子
ゆきの魔法                加楽幽明
氷の魔女と氷像売りの話          白縫いさや
仏師                   武田若千
冬の猛禽                 添田健一
泡だて器からこぼれるブーツ        柴田友美
後輩書記とセンパイ会計、逆夢の悪鬼に挑む 青砥十
コールドスタンバイ            立花腑楽
君齧る                  根多加良
十二宮の小さな話             松本楽志
ただそれだけのお話            峯岸可弥
早春賦                  松岡永子
(敬称略)

他には

 加楽幽明個人誌『錯乱せし、群青』 400円

 競作集『シンクロニクル零號 夜に浮かぶ、夜に沈む』 300円

  参加者:加楽幽明,蒼ノ下雷太郎,根多加良

 競作集『シンクロニクル壱號 過春に薫る、風の便り』 500円

  参加者:加楽幽明,青山藍明,秋山真琴,蒼ノ下雷太郎,五十嵐彪太,伊藤鳥子

       柴田友美,添田健一,タカスギシンタロ,高橋百三,武田若千,立花腑楽

       本田モカ,松本楽志,永子

を持参する予定です。

更に今回は

お隣のイー24 関西魂(かにたま)さんの同人誌にも

「僕と好美と商店街」っていう15枚ほどの作品を載せてもらいました。

関西とバトルがテーマだったのでコテコテをイメージしたジュブナイルな作品になりました。

こちらは200頁で500円とボリューム満点です。

そしてイー31 超短編マッチ箱でも

架空の町『ひかり町』を舞台にした『ひかり町ガイドブック』に

超短編のふうせん横丁の話とひかりの美術館の話が掲載されます。

こちらはちょっと不気味なお話です。

こちらも参加者が多くて読み応え抜群な内容になってます。

お立ち寄りいただけるのを楽しみにしております!

2011年8月12日 (金)

ふるさと怪談 京田辺 第一部

 さて、開場は13時20分。会場に再び到着です。みんな開場時間までに律儀に並んでます。番号順に10人ずつエレベーターに乗り、ホールのある5階へ上がって行きます。
 5階に着くと、早速物販が並んでおります。田辺さんの皐月鬼シリーズ、遠藤さんの戦争大臣シリーズや短編集、中山さんの新耳袋シリーズに、荒蝦夷の本と盛り沢山です。これだけでも見ていて飽きませんね。そこを抜けると、京田辺ならではの、お茶の試飲サービスがあったりと至れり尽くせりでございます。

 僕らが入った時には既に席が大方埋まっていたので、後ろから二列目の席に座りました。ここも関係者用の席を急遽一般席に変更したって感じで、このイベントの盛況ぶりが伺えます。僕らのすぐ後ろの席には、しっかりと関係者席という紙が貼られてました。

 定刻の14時になると、早速東さんが登場。まずはイベントを開催するに至る経緯を説明します。
 http://hurusatokwaidan.web.fc2.com/
 上記サイトの「企画趣意書」と「みちのく怪談支援活動について」を読んでいただけたら、大体の内容は掴めると思います。

 15分ほどお話されると、遠藤徹さんと田辺青蛙さんが登場。大学で講義をされているのでこういう場は慣れている遠藤さんと、ガチガチに緊張している田辺さんの対比はなかなか興味深かったです。
 自己紹介で実は日本ホラー小説大賞の一次選考に携わっている東さんの箱から両名の作品が選ばれている(両名とも日本ホラー小説大賞受賞作家)という話が出たり、京田辺市から二人もホラー作家が輩出されるなんてすごい確率ですよね(京田辺市の人口は5,6万人)ってお話をされていました。
 そのあと田辺さんの緊張を解すため(?)に、東さんが
東さん「田辺さんは、自分の名前(筆名)に市の名前を付けるほど、市に愛着があるんですよね。では、下の名前はどうして付けたんですか?」
田辺さん「私は蛙が好きなので……」
東さん「岡本綺堂に『青蛙堂鬼談』という本がありますが、それとは関係ないですか?」
田辺さん「蛙が好きなので……」
東さん「怪談好きなら押さえておきたい話ですよね^^」
 とすごくにやにや、いえニコニコ楽しそうにお話されてました。

 そんな和やかな雰囲気の中、遠藤さんが用意したスライドを用いて京田辺の伝承を紐解いていきます。
 基本遠藤さんがスライドを用いながら、地名や土地に纏わる謂れを解説して、そのあとで田辺さんが紹介した土地に因んだ怪談を披露という形でした。

 まずは大江山の鬼退治の話です。古代、鬼というのは朝廷にとって忌むべき存在を指していたのではないかという時代的考証に始まり、忌むべき存在とは恐るべき力を持っている存在。鉄を作る技術というのは呪いと同じように、不思議な力として扱われていたのではないか。京田辺にも「多々羅」というたたら場を想起させる地名や、鉄の因んだ地名が幾つもあるので、この辺りでは昔、製鉄の技術を持つ者が住んでいたのかもしれないという話をされました。酒呑童子なども、その様に朝廷にとって恐るべき力を持っている存在を退治したという話かもしれませんねと結びました。

 次に甘南備山の話をされました。標高が低い山なのですが、南を守護する山として朱雀があてがわれたり、なかなかすごい山だと紹介(他にもいろいろ話してました。メモしとけばよかった)。
 そして、小さい山ですが、甘南備山では何と水晶が採れるらしいのです。今は少ししか採れないらしいですが、田辺さんが小学校の頃はまだ普通に採れたと、なかなかローカルな話題になりました。

 ここで田辺さんが地元の人に聞いた怪談を披露します。

 Fさんは甘南備山へ行った時に、人の頭ほどある大きな水晶を見つけたそうです。この水晶を磨けばいい値で売れると思い、Fさんは早速水晶を家に持ち帰ります。
 しかし、水晶を持ち帰った日から、家族の具合が急に悪くなります。もしかして、水晶のせいかもしれないと思いながらも、早く磨いて売ってしまおうと、Fさんは水晶を磨き続けました。すると今度はFさん自身も原因不明の頭痛に襲われ、水晶を磨くどころではなくなってしまいました。
 恐ろしくなったFさんは水晶を磨くのは諦め、市内のある川に水晶を捨てに行きました。水晶を捨てた後は、Fさんの頭痛もピタリと治まり、家族の様態も立ち所に良くなりました。水晶は捨てたままなので、今でも市内も川に沈んだままかもしれません。

 という不思議で地元に密着したお話でした。
 まさに呪われた宝石ってお話ですね。こんなお話が身近に転がっているなんてすごいです。
 ちなみに田辺さんは下が小学3年生から、上が90歳まで3,40人に今回のために取材をされたそうです。その中で今まで京田辺に住んでいても知らなかったようなお話がたくさん聞けたから、いろんな人に話を聞いてみるのは大事と思ったそうです。

 最後に京田辺と「かぐや姫伝説」は深く関わりがあるって話をされていました。田辺さんが「美味しんぼ」でも京田辺が出てきて、竹藪を燃やしていたとか楽しそうにお話されてました。
 そして、再度怪談を披露します。

 ある学校にあると云われている岩に纏わるお話。
 その岩の上で遊女の格好をした女が深夜に立っていた。幽霊かと思い、目撃した者は遊女を刺してしまった。しかし、遊女は幽霊ではなく生身の人間で、刺されたことにより死んでしまった。死に際に遊女は血に染まった手形をベッタリと岩に残した。以来その手形は幾ら拭っても、決して消えることがなかった。
 それからというもの件の岩では、幽霊が目撃されるようになった。幽霊と云っても遊女が顕れるのではない。三味線や盃といった遊女を思い起こさせる器物が夜な夜な岩に顕れるというのだ。
 この岩は現在でも、ある学校にあると云われている(田辺さんのそのあとのリサーチで通学路の藪の中に実在するらしいです)。

 これまた不思議な話です。遊女が出ないのは恥ずかしいからかなと遠藤さんは仰ってました。僕は一回人間に殺されたから、遊女は人間が怖いんじゃないかなと思いました。色んな解釈ができそうな話で面白いですよね。
 面白いといえば、田辺さんが実際に学校へ岩を確かめに伺ったら、教員(或いは用務員)にちゃんと市の許可を取ってから来てくださいと無下に追い返されたという話も、トークに熱がこもっていて面白かったです。

 他にもどのタイミングで言ったのか忘れたのですが、京田辺の地蔵は地域に深く根付いていて動かそうとすると祟られるという話をしました。現に戦後(だっけ?)地蔵を移動しようとした際に、ちゃんとお祓いをしたにも関わらず、足が一週間固まって動けなかった人が身内にいたという話を、年配の方から聞けたとか言う話もされてました。

 さて、ここまでであっという間に1時間が経ちます。
 最後に告知をということで遠藤さんは6月に完結した「戦争大臣」シリーズ3部作。
 田辺さんは8月27日に大阪梅田で開催される中山さんのイベントをお知らせしていました。
 田辺さんの家には呪い(?)の市松人形があるらしいのですが、最近は首が勝手に外れて廊下を転がったり、抜け毛が酷くて大変らしいです(追記:抜け毛はないそうです。首が抜けて転がったとのこと。それもすごいなあΣ(´∀`;))。だけどすでに市松ファンもいらっしゃるらしくて、着物とかが送られたりしているそうです。一度生で拝見したいなあ。件のイベントでも、スペシャルゲスト扱いらしいです。
 
 10分休憩を挟んで、イベントは2部に移ります。

2011年8月11日 (木)

ふるさと怪談京田辺 配布物

  028

整理券と東さんが出演するイベントで配られる今秋始動の怪談えほんポストカード

http://www.iwasakishoten.co.jp/special/kaidan/

029

京田辺案内 食べる場所もバッチリ教えてくれてます

030

中山さんのイベント情報 これが噂の市松人形……

031_2

他にもイベントが目白押し!

本当にたくさんもらったな。

ふるさと怪談京田辺 開場まで

  先週の土曜日はふるさと怪談京田辺に行きました。
 超短編の友達・柴田さんと永子さんと10時45分に京田辺駅で待ち合わせをしました。

 僕は9時過ぎには現地に向かっていたのですが、車中でTwitterを見ているとすでに20人並んでいるという報告に始まり、10分単位で10人以上増えているという盛況ぶりに戦々恐々。10時頃でもう100人超えるかもとつぶやかれ、思わず青空を仰いでしまいましたわ。
 会場には整理券配布の10分前に到着。列の先頭は建物内で待機していたんですが、最後尾はすでに建物内に入りきれず自動ドアを超えて外にまで広がっておりました。今から並んでも大丈夫かなあと思いながら、京田辺のパンフを戴いてとりあえず列に並びます。
 戴いたパンフは全頁がカラーでめちゃ豪華。これを170部も配るなんて、京田辺市の本気ぶりが感じられます。

032

033

 旅行のお供にも最適!

034

 伝承などもバッチリ抑えられますね!

 整理券が配られ、列が移動開始。整理券をもらって外に出る人の中に見知った顔を見つけ何度かご挨拶。みんな早くから来ているなあ。
 僕がもらった整理券は137番でした。僕らが並んだ後もすぐに列がどんどんできていたので、配布時間に到着すればいいやと思っていたら、多分整理券はもらえなかったことでしょう……。
 整理券やフライヤーを配るスタッフの中に、門賀さんがみえたので軽くご挨拶。朝早くから現地スタッフでもお手伝いとはお疲れ様です。

 整理券をもらってから開場までは2時間ほど空くので、知り合いに声を掛けて一休寺に行くことにしました。
 http://www.ikkyuji.org/
 10人近く集まったので、なかなかの大所帯です。京田辺駅から少し歩いたら住宅ばかりで長閑な風景が何処までも広がっておりました。大学のミス研の人も何人か参加してくれたので、僕はホラーが好きな部長とひたすら角川ホラーの話を道中しておりました。ホラーを語れる人って余り怪談仲間にもいないので、久しぶりに語らえて楽しかったです。
 一休寺は然程大きくないと思っていたのですが、現地についてみて立派な門構えにまず驚きました。屋根とか至る所に苔生しているし風情があるなぁ。

015_2

017

 方丈の中には入れたので、ゆるりとした時間を過ごしました。横臥は止めて下さいと注意書きがあったので、さすがに寝転がりませんでしたが、風が心地よく吹いていて、暫し暑さを忘れられる自然な涼しさを感じられました。

001_2

008_2

 今回の講演の参加者の一人、田辺青蛙さんも一休寺の屏風を観て、ホラー大賞短編賞作品「生き屏風」の着想を得たと以前インタビューで書いていたので、どれだろうなと色々と眺めておりました。

002

003

004

 他にも一休禅師木像の説明には一休が自分の頭髪とヒゲを抜いて植え付けた、珍しいものです。と書かれていて、怖いことがさらりと書かれているなあとビビりました。

006

 20世紀の森には一風変わった石像がごろごろ転がっていて奇妙な光景でした。
 一休さんの像は年齢ごとに何体も作られていて、ちょっと歩いたらまた出たって感じでそこら中に居てはりました。

012

 しかし、この日は本当に暑かったです。寺内は森緑が光を遮って、比較的過ごしやすかったし、木漏れ日がとても綺麗でした。

011

 寺を後にすると、横の蕎麦屋で昼食を摂りました。扇風機の風が火照った体を癒してくれました。京都はほんとうに暑いです。

2011年6月19日 (日)

文フリ前日譚

 気が付けば一週間経っていた。
 
 前日は15時近くにバスで東京駅に到着。車中でTwitterを見ていたら、金子富之氏の展示がまだやっている(トークイベントが先週で一段落したのでもう終わってしまったと思っていた)と知ったので、これ幸いにと日本橋高島屋を目指す。
 バスで降ろされた場所が、丸の内南口で八重洲北口とは正反対の場所。キャリーをゴロゴロさせながら、ひたすら歩く。駅広すぎ。やっと目的の出口に到着。更に歩く。そんなに迷わずに、高島屋に到着。モダンで瀟洒で、かといってでかすぎず可愛らしい店構えがいいですね。
 こんな所をキャリーでゴロゴロしていいのかと思いながら、問答無用でゴロゴロと入っていく。エレベーターも待つのがめんどくさいので、エスカレーターで登る。展示は六階。遠いな。

http://www.mf-davinci.com/yoo/index.php?option=com_content&task=view&id=2391&Itemid=85

フォト

フォト

 ようやく到着。突撃だぁ。ゴロゴロごろごろゴロ。
 金子氏の作品は遠くからみるとでか過ぎて圧巻ですが、近づいてみると新聞の記事やら、何か怖いことが余白にびっしり書いてあったりして、二度楽しめる仕様になってました。面白い。
 タイトルに下を見れば、ものすごい数の零の文字が踊っていて、それにもびっくり。だけど、これだけでかい作品なら制作期間も半端ないだろうし、そうだろうなあ。実物を拝見できる機会があってよかったわ。
 リーフレットを購入したら、よかったら来館記録帳に何か書いていってくださいって係員のおねえさんに言われたので、ちょろちょろ書く。前のページを見たら、知っている作家さんもけっこう足を運んでいるんだね。ひょえー。

 高島屋をあとにしたら、一旦荷物を預けに蒲田の宿に直行。時間的には手痛いロスだけど、背に腹は代えられない、デス。21時にチェックインとか寝言を言っていたけれど、16時過ぎについても無事に部屋に入れたわ。最悪荷物だけ預かってもらおうかなあと思ってたけれど、助かった。
 今回はミステリールームってのを予約したんですよ。どんな部屋かわかりません。っていわくつきなら面白いなって思ったけれど、そんな事もなかったわ。ってか、結果として冷蔵庫が冷えにくくて、買っておいたコーラが温くて切なかった。あふん。

 少し休んだら山手線に戻って、渋谷へ繰り出します。渋谷なんて人多くていかねーわって思っていたけれど、豆本の展示があるので這いずりながら向かいました。人が多いと歩くだけでも疲れますね。
 会場は一瞬ここかと迷うくらい閑静な場所だったけれど、目的に階に辿り着いたら別の展示が今日で終了だったらしくて、既に打ち上げが始まっていてビール片手に超盛り上がっていた。
 人波を掻き分け、奥に這いずっていったら、何とか豆本展示場に到着。あんまり落ち着かなかったけれど、一通りは見れたのでよかった。豆本の感想は、なんかどんどんギミックがすごいことになっているなあと思った。白紙のノートとか、文豪の作品だけじゃなくて、中身もオリジナルでそれに併せた凝った装幀が増えたのは嬉しいね。ってか、思い返せばこういう展示に来たのは2年ぶりくらいかも。進化する文化ってのは追いかける方も楽しいよね。
 とりあえず知り合いさんの作品を購入。新規はちょっとゆっくり読む時間がないので、サークル名だけチェック。サイトがあればあとで見よう。

 そして、その足で西荻に向かう。そえさんが夕飯食べてもいいよって言ってくれたので、お言葉に甘える。折角来たから誰かしらとゆっくり話したかったのだ。そえさんとなのですぐにご飯を食べに行くことなく、音羽館とかいろいろ寄ったりした。そんで三人灯で夕食。どれも美味しかった。のんびりしていたつもりが気付けば3時間以上経っていたし。

 そんな感じで前日はバタバタしながらゆるりと終わったのでした

2011年6月10日 (金)

「シンクロニクル壱號 過春に薫る、風の便り」全体像

Mini_4 Mini_7

<a href="http://you-may.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/06/10/mini_7.jpg" class="mb"><img alt="Mini_7" title="Mini_7" src="http://you-may.cocolog-nifty.com/blog/images/2011/06/10/mini_7.jpg" width="300" height="450" border="0" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>

タカスギシンタロ 「ラジオ・バルスーク」
五十嵐彪太    「花守の色」
秋山真琴     「過春に薫る、風の便り」
柴田友美     「夜君とテレビ君」
本田モカ     「春の風に舞う」
永子       「はるの庭」
添田健一     「菜の花たちの長い眠り」
武田若千     「谷中怪談」
加楽幽明     「花実と零れる言の葉は」
伊藤鳥子     「桜の花が咲き始める季節に」
青山藍明     「嫩葉」
蒼ノ下雷太郎   「四月に見た柱」
松本楽志     「十二匹の小さな話」
高橋百三     「ともにある」
立花腑楽     「雨を呼ぶもの」
武田若千     「雨の予感」

今回はどんな本なのかをもう少し詳しく書きます。

まず参加者の皆さんは

800文字の怪談掌編を公募しているbk1怪談大賞

http://blog.bk1.jp/kaidan/

1200文字の怪談掌編を公募しているWEB「幽」の投稿怪談

http://www.mf-davinci.com/yoo/

500文字の掌編を募集している「500文字の心臓」

http://microrrelato.net/

そして、実際に文学フリマhttp://bunfree.net/でお逢いした方を中心に

声を掛けました。

参加者の皆さんには「過春に薫る、風の便り」でイメージした作品を

400字詰原稿用紙5枚、10枚、15枚のどれかを選んで書いてもらいました。

普段掌編を書いている方が中心なので、

普段よりちょっと長めな作品が多く雰囲気の違いを楽しめると思います。

またタイトルに「シンクロニクル」と冠しているように

「シンクロ」「クロニクル」で「調和する物語」をコンセプトにしております。

一冊の流れを大事にしたので掲載順も

それぞれの物語の雰囲気を削がないような

自然な流れを意識して配置しました。

タカスギシンタロ 「ラジオ・バルスーク」
五十嵐彪太    「花守の色」
秋山真琴     「過春に薫る、風の便り」
柴田友美     「夜君とテレビ君」
本田モカ     「春の風に舞う」
永子       「はるの庭」

は春の暖かさを中心にした作品をセレクトしました。

添田健一     「菜の花たちの長い眠り」
武田若千     「谷中怪談」
加楽幽明     「花実と零れる言の葉は」

はそこに少し影を落とした切なさが感じられる作品をセレクトしました。

伊藤鳥子     「桜の花が咲き始める季節に」
青山藍明     「嫩葉」
蒼ノ下雷太郎   「四月に見た柱」

は更に深く心の影を扱った作品をセレクトしました。

松本楽志     「十二匹の小さな話」
高橋百三     「ともにある」
立花腑楽     「雨を呼ぶもの」
武田若千     「雨の予感」

は影に光が指すような力強さが感じられる作品をセレクトしました。

なのでよかったら掲載順に読んでもらえると嬉しいです。

余力があれば次回は各作品の内容に触れます。

2011年6月 9日 (木)

気になる本の刊行予定追加とサタデープログラムでふるさと怪談

 7月は東雅夫さんが文豪怪談シリーズに加えて、学研からも出されるみたいです。
学研マーケティング 『なぜ怪談は百年ごとに流行るのか』 東雅夫 7/19 \798 
 なんと精力的な活動! すごいなぁ。

 そんな東さんは今月名古屋にいらっしゃいますよ。
 http://www.satprogram.net/
6月25日(土)
東海高校・中学校
講座番号 23 人文・社会
なぜ今、「ふるさと怪談」なのか
第3部(14:00~15:30)
東雅夫(文芸評論家)、島田尚幸(東海中教員)
定員なし 怪談専門誌『幽』編集長・東雅夫さんを迎え、人と地域につながる『ふるさと怪談』の可能性を探ります。当日は天野行雄作、京極夏彦揮毫の募金箱を設置予定。

 楽しみですなぁ。

 名古屋は怪談関係が今年後半に向けて水面下で色々動き出しますので、中部界隈の方はどうぞお楽しみに!!

«文学フリマ新刊

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Twitter

最近のトラックバック

無料ブログはココログ